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【惜しい】思い出のマーニー【ネタバレ感想】

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米林監督の借りぐらしのアリエッティは評判がよくありませんでしたが、私はアリエッティが可愛くて好きだったんですよ。だから思い出のマーニーも楽しみに観ましたが、自分の中で上手く消化できず、考察サイトを見てようやくわかってきましたので感想を書きます。ネタバレです。

マーニー

あらすじ

心を閉ざした安奈はぜんそくの療養のため養母の親戚がいる海辺の田舎町に滞在する。そこで知り合ったマーニーという不思議な少女と交流を重ねていく。

 

 

 

感想

最初は孤独な安奈に感情移入しようとしましたが、信子への暴言のくだりでできなくなってしまい、結局最後まで誰にも感情移入できず、本来なら感動するであろう場面でも感動できず、何も感じないまま観終わってしまいました。

ネット上で感想を探すと『感動した』という声があり、私はおかしいのだろうかと思っていましたが、考察サイトなどを観て登場人物の心の動きを補完し、良い物語だったと思うようになりました。

私が感情移入できなかったのは上記の暴言に加え、空想の存在と思っているマーニーが自分を置き去りにしたと怒り出したことや、そのことで許しを請うマーニーに対しさっきまで激怒していた安奈が突然許し「あなたが好き」と言うような、唐突な言動が理解できなかったからです。

「太っちょ豚」のくだりは改変されているようですし、また推測ですが、映画では登場人物の心理描写を十分描けていないのではないでしょうか。原作は小説ですし、心の動きを丁寧に描写できる小説ならば唐突さを感じさせないようになっているのかもしれません。

そもそもこの作品は安奈の傷ついた心がマーニーとの交流により再生され、両親や祖母への憎しみから解放されるというものですので、安奈の外側の世界には動きがなく、映画には向かなかったと思います。映画にするなら例えば安奈が苦しみから解放された後、養母や親戚、彩香などの周囲の人との触れ合いにより更に前に踏み出していくというような物語の方が合っていたかと。

そういう意味で、映画化に不向きな題材を選んだこと、また映画にするならもっと時間を割いて安奈の心の動きを描写してほしかったことが惜しいと感じました。

 

 

映画のネタバレですが、マーニーは安奈の祖母であり、幼い頃マーニーから聞かされた思い出話が安奈の記憶から甦り、それを追体験していたというものでした。だから聞かされていない部分は再現できず、マーニーが突然消えたり現れたりしていたと。

これだけだと実際はマーニーと現在の安奈は交流しておらず、マーニーが幽霊だったというオチの方が愛情を感じられたと思ったのですが、安奈がスケッチブックに描いたマーニーの姿は少女時代のマーニーと違わないことから全部夢などではないということのようです。その辺は曖昧にしておくということなんでしょうね。

自分をサイロに置き去りにしたマーニーを許したことで、安奈の根底にあった自分を残して他界した両親と祖母をも許すことができたようです。これも考察サイトを読んでようやく理解できました。

 

 

改めて内容を追っていくと凄く良いストーリーなんですよね。それだけに映画が惜しいです。もっと尺があれば違ったのかな。それと、台詞がもっとすっと頭に入ってくれば…とも思いました。同じ台詞でも声優が違えば聞こえ方は全然違いますからね…。