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【支配に立ち向かえ】10クローバーフィールド・レーン(ネタバレ)

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10クローバーフィールド・レーン

この記事にはネタバレがあります。 何も知らずに観た方が絶対に面白いので、未見の人は映画を是非観てください!

 

 

感想

どんな映画かわからない面白さ

ミシェルは目が覚めたらいきなり外は危険だから出ちゃいけないと言われる訳ですが、観客も同じ材料しかもらえないので外の世界がどうなってるかわからないところが肝ですね。

世界が滅んだとすればこの映画は戦争もの? ハワードの言う宇宙人が本当ならSF? それともサイコパスを描いたスリラー?

シェルターにいる間はこの映画がどんな映画なのかわからないので、そこが面白いです。

 

ハワード

最初から怪しい人物として登場するもそれは誤解で、ハワードの言っていることは本当であり、ミシェルを匿ってくれた良い人だった。…と見せかけてやっぱり危険だった人。

豚と近所の女性によって外が危険っぽいのはわかったけど、『大気が汚染されたから何年かここにいなきゃならない』ってのは今考えると何の根拠もない話ですよね。

でも映画を観てる時は何でか信じてしまっていたんですよ。ハワードの発言の一部が証明されたことですべてが正しいと思い込んでいました。

ミシェル達も同じく、ハワードを信じてシェルターでの生活を受け入れ、前向きに楽しんですらいましたね。外の世界が実際どうなっているのかも知らず。

あのシェルターの中ではハワードの言葉が世界を作っているも同然だったと思います。

 

父と兄と娘

ハワードは明らかにミシェルをメーガン(娘)の代わりにしようとしていましたが、それだけでなく、『兄が乱暴な父からかばってくれた』というミシェルの昔話、エメットが最期にとった行動から、彼らが父と兄と娘を表していたのは間違いないでしょう。

ハワードはエメットを撃った後、泣き崩れるミシェルを抱きしめながら「最初からこうなるべきだったんだよ」と言います。 一時は3人で家族のような生活をしていたけど、ずっと父と娘だけの世界を望んでいたんですね。

でもその後、彼はひげを剃って身なりを整えた姿で現れます。これ、何で『娘』の前で身なりを整えるのか意味がわからなかったんですが、色んな方の考察や感想を読んでやっとわかりました。

 

メーガンって本当は娘じゃない。

 

多分だけど。 ツーショット写真に写っていたTシャツの女の子がメーガンという名前だったとして、その子はハワードの娘ではなかったんじゃないかと思います。

ハワードは自分を尊敬する理想の『娘』を欲していた。そしてそんな『娘』として連れてきた女の子に異常な愛情を向ける人だった。

だから邪魔なエメットが消えた後は『娘』であるミシェルに男としてアピールした…書いててぞわぞわしてきました。

 

支配からの解放

事前にシェルターを作っていたなら普通はラジオなんかを用意して外の情報を得ようとするものですが、ハワードはミシェルを閉じ込めておくために故意にそれをしなかったんじゃないかとすら思えます。

ミシェルが外に出て車に防護服を引っ掛けて破ってしまい、慌ててテープで貼り付けるも、鳥が飛んでいるのを見てガスマスクを外すシーン。あれはハワードに洗脳されていたと示唆されているようで怖かったです。

 

そして、そこから更にどんでん返しになるのが面白かったです。

そのまんまSF映画とも取れるし、男の支配から逃れて『家』の外に出た女性が、外の世界でも支配しようとしてくる存在と戦うというメタファーにも取れます。

ハワードから逃げるところからずっと応援しながら見てましたが、絶望的な状況でも機転をきかせて打開するミシェルが凄くかっこよかったです。

最後に救助を待つ人達の方に向かって車を走らせるのもしびれました。

 

 

ひとつだけ言いたいこと

この映画に関してひとつだけ不満を言わせてもらうなら、何であのジャケットにしたのかです。 この記事で使ってる画像じゃないですよ。

レンタルする時に思いっきりネタバレしてるじゃないですか。どんな映画かわからない状態で観て、最後に観客がびっくりするのを作り手は狙ってたと思うんですけど…それが台無しにされているようで残念でした。

 

 

まとめ

ジャケットは不満だけど映画は面白かったです。 伏線回収も上手くて観てて気持ちよかったし、女性が賢くたくましく戦うところが好みでした。

 

 

 

ネタバレですがな…